ご挨拶
この仕事に就いて55年、75歳という年まで、自分のしたい仕事を悔いなく楽しみながら、自由に作品を制作させていただいてきました。どの団体にも属すことなく、師や多くの先輩方にご指導、励ましをいただきながら仕事ができたことは本当に幸せだったと、つくづく感じております。
東京の「荻窪銀花」から1988年に始めた個展活動。日本橋三越「美術サロン」「美術特選画廊」、新宿伊勢丹「アートギャラリー」、秋田の「小松クラフトスペース」、大阪・淀屋橋のギャラリー「びぎゃら」、銀座三越ギャラリー、新宿柿傳(かきでん)ギャラリー、その他多くのギャラリーのご支援と、そのお客様方に支えられて活動してまいりました。お客様に心からの感謝を申し上げます。お客様の中には、1988年の初の個展のときからほぼ毎回展覧会に来てくださっている方や、遠く離れた東京都外の他県からもご来場くださる方がおられ、感謝しきれない思いです。そのような皆様の気持ちにお応えできるよう仕事をさせていただけることは、作り手としてこの上ない喜びです。